人見知りと間違えられやすい病気3選とその症状や特徴とは

コミュニケーションが苦手で他人に対する恐怖心を感じやすい人見知り。初対面の人に対しては誰しもが警戒感を抱くように、人見知りという性格は人間の本能でもあるので決して異常なものではありません。

しかし、人見知りの度合いは人それぞれ全く違うものです。あまりにも激しい人見知りは社会生活を送るうえで大きな障害になることも多く、場合によっては何らかの精神的な病気なのではないかと間違われることもあります。実際に病気ではなかったとしても、極端な人見知りの性格によって病気を患う引き金になることもあります。

そこで今回は、人見知りと密接な関係にある病気とその症状や特徴をいくつかご紹介していきます。

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社会不安障害

人見知りと間違えられやすい病気3選とその症状や特徴とは

人見知りと間違われやすい病気の一つに社会不安障害があります。

主な症状は「人前に出ることに極度の緊張を感じ、その場を避けたり逃げる」というもの。人前でのスピーチはもちろん、食事や運動、感情を表に出すことなども含め、何らかのアクションを起こすことに強い抵抗を感じてしまいます。

大人数の前での発表は誰しもが緊張するものですが、そこから逃げるという行動に移す人は決して多くありません。社会不安障害はあまりの緊張によって、実際にその場から逃げるという行動に移してしまいます。

人見知りの人の中には自分自身が「あがり症」であることを自覚している人も多いと思いますが、あがり症と社会不安障害は「逃げる」という行動に移してしまうか否かによって分かれます。

他にも、大量の発汗や手足の震え、自分で何を言っているのか分からなくなる、パニック状態に陥るなど、極度の緊張によって実際に体に異変をきたすと社会不安障害と診断されることが多いです。

社会不安障害は人前で失敗をすることに対して極度の恐怖心を持っているために引き起こるとされており、子どもから大人まで年齢を問わず発症する可能性があります。

精神疾患の中でも身近な病気であり、軽度の場合は単なる人見知り、シャイな性格であると間違われることもあります。しかし、これを放置しておくと症状は悪化し、うつ病やパニック障害、自律神経失調症などの疾患へと発展していくこともあるため注意が必要です。

上記のような症状が長期間にわたって続く場合は、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

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うつ病

気分が乗らない、何もやる気が起きないといったように、常に沈んだ気持ちが長期間続く「うつ病」。精神疾患としては最も身近で、誰しもが一度は耳にしたことのある病気です。

仕事やプライベートでの大きなストレスが原因になりがちで、人見知りとは関係なく、本来は明るい性格の人であってもうつ病にかかる可能性は十分にあり得ます。

うつ病は脳内神経伝達物質である「セロトニン」が不足することによって発症する病気ですが、もともと真面目で神経質、責任感の強い性格の人がかかりやすいと言われています。

人見知りという性格もうつ病の引き金になりやすいですが、根本的に人見知りはその人の性格でもあるため、単純に「気分が沈みがち」というだけで判断することは難しいものです。

うつ病が進行すると、朝起きられなかったり、仕事に行く前に体調が悪くなる、不眠などのような体への異変が生じることも少なくありません。

ストレスへの耐性は個人差がありますが、大きな悩みを抱えているつもりは無くても知らず知らずのうちにうつ病へのカウントダウンが始まっている可能性もあります。また、他人から見れば大きなストレスに感じられないようなことであっても、うつ病患者にとっては重大なストレスの要因になっていることもあります。

うつ病がきっかけで自傷行為に及んだり、さらにエスカレートすると自殺という最悪の結末を迎える患者も少なくありません。

少しでも体や心に異変を感じたら、医療機関での診察を受けるようにしましょう。また、周囲の人にも目を配り、様子がおかしいと感じた場合は積極的に相談に乗ってみるのも有効です。

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場面緘黙症

場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)はあまり聞き慣れない名称ですが、極めて身近な症状の一つです。

例えば、家庭の中や親しい間柄の中では普通に会話をすることができるのに、学校や職場など、公共の場に出た途端に何も話せなくなってしまうという症状は場面緘黙症の大きな特徴です。

幼少期から思春期にかけて発症することが特に多く、稀に成人であっても発症することもあります。

人見知りとの決定的な違いは、その症状が極端に強く現れ、数年以上という長期間にわたって続くことにあります。一般的に幼少期の人見知りは小学校低学年から中学年で見られなくなることが多いですが、場面緘黙症はそれ以上の期間で強い症状が見られる傾向にあります。

単に言葉を発することができない症状は場面緘黙症と診断されますが、それに加えて行動を起こすことができない緘動(かんどう)という症状が見られるケースもあります。

これらの根本的な原因は、人前で失敗したり馬鹿にされることに対し極度の不安を感じていることが考えられます。特に内気で人見知りの傾向の強い子どもに多く見られ、大人になっても改善しないケースもあります。

最後に

ストレスの大きい現代社会において、精神的な疾患を患う人は年々増加傾向にあります。

もともと明るい性格であった人が急に気分が沈みがちになった場合は要注意です。また、人見知りのような内気で暗い性格の人の場合は、実際に体への異常として現れることも少なくありません。

ちょっとした変化にいち早く気付き、何かおかしいと感じたら早めに医師の診察を受けることが重要です。

特に人見知りの人の場合、自分の内気な性格を何とかしたいと考え、人との付き合い方や自身の性格を変えようと努力する傾向にあります。しかし、無理な行動は時として精神的な負担となり、それが原因で精神疾患を発症することも多いものです。

自分自身の性格と正直に向き合い、無理をしない範囲で素直に受け入れるということも時には大切な判断なのです。

また、人見知りの人は他人に相談に乗ってもらったり、助けを求めることに抵抗を感じることが多い傾向にあります。気軽に相談に乗ってもらえるような、信頼できる人を見つけることも重要です。

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