脳を錯覚させて怖れを克服する方法。

自分は「世界一」だという自信を持つ
何かに成功することを夢見ても、失敗することを怖れると何もできなくなります。私は自分が情熱を燃やせること(好きなこと)をするのが一番だと思うのですが、「そんなことでは食べられない」と思えば(怖れれば)、止めておこうということになります。

 

自分は「世界一」だという自信を持ち、その上で細心の努力をする。そうすれば、たぶん後悔はないと思います。自分という存在は世界に一人しかいませんから、「世界一」だと思っても、あながち間違いではないと思います。個人的にはそう思うのですが、どうでしょうか。(^-^;

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「自分のやりたいことをやらなかったこと」

幸福になるためには、ソーシャルサポート(物質的・精神的支援)を与えることが最も大切!?
緩和医療医の大津秀一さんによると、「死ぬときに後悔すること」の一つとして、「自分のやりたいことをやらなかったこと」が挙げられています。ちょっと脱線しますが、「他人に優しくしなかったこと」(コンパッションを実践しなかったこと)も「死ぬときに後悔すること」の一つに挙げられているんです。死ぬときに後悔しても仕方がないので、今から実践しておきたいですね(笑)。

 

「自分のやりたいことをやる」ためには、怖れを克服することが必要になるかもしれません。ボディランゲージを少し変えて、本来の自分を取り戻し、より自信を感じる方法。自分の脳をだまして、怖れを克服する方法。ハーバード大学の社会心理学者であるエイミー・カディによると、そんな方法があるそうです。

 

不安に襲われたらボディポジション(姿勢)を変える

 

エイミー・カディによると、不安に襲われたときは、身体の姿勢を変えるという言語によらない方法で、不安から自由になれるのだそうです。自信を高めて、障害を乗り越える。そのためにカディが勧めるのは、次のような方法です。

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1 本物になるまで本物のフリをする

カディは19歳のとき交通事故にあい、頭部に重傷を負いました。それで知能指数が、標準偏差の2倍下がってしまったといいます。自分のことをずっと頭がいいと思っていたけれど、頭部に傷害を負ったことで自分が無力になったと感じたそうです。学問を続けていくうえで、スキルと自己イメージを再構築するという信じられない困難に直面しました。

 

プリンストン大学で学部生だった頃は、入学手続きにミスがあったことが発覚するのではないかと怖れ、自分のことを詐称者だと感じていたそうです。博士課程に進んだ最初の年には、アドバイザーに学校をやめるつもりだといいました。自分には能力がなく、授業で話すことができないと感じていたからです。

 

ありがたいことに、アドバイザーは、カディの敗北宣言を認めませんでした。彼女はカディに言いました。「本物のフリをしなさい」。「自信を取り戻すまで、本物のフリをし続けるのよ。本物のフリをしていることを忘れるくらいに、本物のフリをし続けなさい」。カディは、全くその通りにしたそうです。

2 完全であろうとしない

自分をどんなときも見失わないというのは、できないことです。私たちは皆、不完全です。ですから、完全であろうとしなくていいし、また、完全であろうとしても無理なのです。

 

自分にとっても最も大切なことは何かが分かっていて、自分をコントロールする方法を理解していれば、ストレスのかかる状況でも、結果にとらわれずに済みます。

 

そのときどきの自分の状態に意識を集中する。そうすれば、自然によいパフォーマンスができるし、自分の本当の姿が外に出るのだそうです。

3 ボディランゲージを整える

エィミィは他の研究者との共同研究で、ある実験を行いました。結果がどうなるか分からない状況に臨む前に、非言語の行動を変えることでパフォーマンスを改善できるかという実験です。

 

実験の参加者は、偽の就職面接に臨む前に、高パワーの姿勢(身体を広げる姿勢)をとるか、あるいは低パワーの姿勢(身体を縮める姿勢)をとるかして、面接官に対してスピーチを行いました。すると、高パワーの姿勢を使った参加者のほうが、低パワーの姿勢の参加者よりも成績がよかったのです。自分には力があると感じ、自信のあるとき、人は身体を広げる姿勢をとるそうです。すると、心がそれにつられるのです。

 

たとえば、「Wポーズ」は直立して、手をお尻の上におきます。足は1mほど離して広げます。肩を後方に引き、あごを上げます。すると、自信と力を感じます。また、「Vポーズ」は胸を広げ、あごを上げ、足をかたく地面につけます。そして、腕を上げてVの字をつくります。これらのポーズをとると、情動に対してプラスの効果があり、不安を感じることが減るといいます。

4 デバイス(機器)を見直す

テクノロジーも自分の存在に影響します。下を向いて小さなデバイスを手に持つと、姿勢は前かがみになります。これは力のない姿勢で、抑うつや悲しみに結びつく姿勢となります。

 

すると、こうした自分の感情について脳に信号を送ることになり、他者に対する説得力が弱くなります。会話でも明らかに注意力が分散して、思い詰めているという印象を与えてしまいます。

 

最も大切なことは、程度の差こそあれ、だれでも困難に直面するということです。「大きなプレッシャーのかかる場面では、誰でも自分のことを無力だと感じるのです」。

 

手順を踏んで、自分自身を自由にしましょう。まず、自分の最高の価値を一つか二つ特定して、それを書き出し、どうしてそれが自分にとって大切かを言ってみてください。この行為にはあなたの感情、ストレスレベル、ホルモンに影響する大きな効果があります。そして、ストレスのかかる状況では、それを思い出して、姿勢に意識を向けてください。